- 陜西橫山歷史地理學研究:10-11世紀鄂爾多斯南緣白于山區的歷史地理學研究
- (日)前田正名
- 620字
- 2019-11-06 18:10:59
序に代えて
このたび亡父、前田正名の著書『陝西橫山の歴史地理學的研究 :十世紀,十一世紀におけるオルドス沙漠南縁の白干山付近山地に関する歴史地理學的研究』(1962.8)教育書籍が、中國において翻訳されることになり、遺族として誠に名譽に思います。
この書は、これまで翻訳された二書に続く書籍で三冊目となります。亡父は、東京文理科大學を卒業後、長男正史が生まれてから當時の東京教育大學の大學院博士課程に進學し、次男泰が生まれてから博士論文を完成しました。該大學はその後、筑波大學となり廃校されましたので、父は最初で最後の博士課程による文學博士となりました。
この間、夜間高校の教員として働きながらの學術研究で有り、大変な作業であったと想像いたします。博士論文の清書は私の母(つまり父の妻)、美代子の役割で、きわめて難しい漢字の清書は大學で國文學を専攻した母にとっても容易ではなかったと聞いております。
このたび翻訳された書籍は、これまでに翻訳された、二書、「河西の歴史地地理學の研究」,「平城の歴史地理學研究」、と同様に、この博士論文の延長の研究成果であったかと思います。
今後のこの分野の発展に少しでも寄與できたとすれば、亡父にとって望外の喜びかと思います。シルクロードに思いを馳せて研究を続けてきた父が生きていたらさぞかし喜んだことではないかと思います。
本書が皆様の研究のお役に立つことを念じます。
東京大學 教授 博士(工學) 前田 正史
群馬大學 教授 博士(法學) 前田 泰